ギムレットの作り方・度数・レシピ・由来の解説
ギムレットとは、どんなカクテルか?味、アルコール度数、カロリー、レシピは?こめられた意味や名前の由来もお伝えします。ギムレットハイボールなどアレンジカクテルの作り方も紹介します。
バーへ行くと、さまざまなカクテルがあって選ぶのが大変だという人も多いのではないのでしょうか。 今回は、夏にぴったりのカクテルであるギムレットについて紹介します。透明感があり、ライムが入ったさっぱりした味のギムレット。 本記事では、そんなギムレットの名前の由来から、作り方、アレンジレシピまで、詳しくご紹介していきます。
ギムレットとは?
ギムレットという名前にどこか聞き覚えがある方もいるでしょう。
ギムレットの名前の由来は?ギムレット誕生のエピソードも気になりますよね。他にも、アルコール度数は?カロリー・糖質はどうなっているの?
と、まだまだ知らないことがたくさんあるはず。まずは、ギムレットの基本的な部分を押さえていきましょう。
名前の由来
ギムレットが誕生したのは、19世紀後半。イギリスの海軍の軍医のギムレット卿が、将校たちのジンの飲みすぎをおさえるため、ジンをライムジュースを混ぜて飲むことを提案したことがはじまりとされています。つまり、人の名前がカクテルの名前の由来になっています。
他にも、「ギムレット(gimlet)」は錐(きり)という意味で、鋭く突き刺さるような味というイメージから命名されたという話もあります。
雑学
ギムレットという言葉をどこかで耳にしたことがありませんか?その名前に聞き覚えがある方もいるかもしれません。
ギムレットは、レイモンド・チャンドラーの小説「長いお別れ」の中で、「ギムレットには早すぎる」という有名なセリフが出てきます。ギムレットはここで一躍カクテルとしても有名になりました。
味
作り方や材料は後から後述しますが、ギムレットはジンとライムジュースを混ぜたものです。シロップを入れるかで味は違ってきますが、とてもさっぱりした少し辛口のお酒です。見た目の透明感からもわかるように、香りもフレッシュで、暑い夏に清涼感のあるお酒になっています。
アルコール度数
ギムレットはジンベース(度数40度)のお酒なので、とても度数が高くなっています。ライムジュースの量にもよりますが、度数は29度~35度になっています。お酒が強い方はさっぱりした味を楽しめますが、お酒が弱い方はやめておいた方がいいかもしれません。
カロリー・糖質
ギムレットはおよそ185kcal(カクテルグラス1杯 90cc)となっています。数字だけでは想像しにくいかもしれませんが、日本酒1合やくずもちと同じくらいのカロリーです。 また、糖質はおよそ2.3gとなっています。これは、白ワインと同じくらいの糖質を含んでいます。糖質の量が気になる方は、シロップの量を減らしてみるのもいいかもしれません。
ギムレットに秘められた意味
花言葉や宝石言葉があるのは一般的に知られていますが、酒言葉なるものをご存知でしたか?最近ではカクテルの人気も高まり、カクテル言葉に注目が集まっています。
誰かとカクテルを飲む際は、味や見た目だけではなく、カクテル言葉で選んでみてはいかがでしょうか。直接伝えられないメッセージをカクテルに込めてみるのも、素敵ですよね。
ギムレットの酒言葉
酒言葉は「長いお別れ」や「遠い人を想う」です。留学や転勤で離ればなれになってしまう人や遠距離恋愛の恋人を想う時にぴったりのお酒になるでしょう。
送別会の二次会や三次会にバーへ行ってギムレットを一緒に飲むのも感慨深くていいかもしれません。
切ない気持ちを伝えられる?
花言葉や宝石言葉のように男性から女性へ気持ちを伝える際にカクテルを使うこともできます。お酒を使って気持ちを伝えるのは、とても素敵ですね。 離ればなれになってしまう意中の人に、別れに対する辛さや悲しい気持ちを伝えるためにギムレットを注文することができるでしょう。
ギムレットのレシピ
それでは、ギムレットの作り方を確認していきましょう。技法はシェイカーに氷と材料をいれて振るシェイクというスタイルです。
基本のカクテルスタイルは以下の通りです。
カクテルタイプ | ショートドリンク |
ベース | ジン |
グラス | カクテルグラス |
技法 | シェイク |
色 | 淡緑色、白色 |
炭酸 | なし |
あくまでも基本スタイルなので、この通りにしないといけないわけではありません。カクテルグラスにカットライムを添えると、見栄えもよく、ライムの量の調整もできるので使ってみてはいかがでしょうか。
材料
まずは、ギムレットの材料です。お店などで提供されている基本的なスタイルでは以下のものが使われます。
- ジン:45ml
- ライムジュース:15ml
- カリブシロップ:5ml
ライムジュースは、生のライムの果汁を絞ったものを使うか甘みがついたライムジュースを使うかで意見が分れれています。 生の果汁を使う場合、酸っぱくなってしまうため、シロップなどで甘みをつけることがあります。
ギムレットの作り方
次に作り方です。シェイカーがあれば簡単に作ることができます。
- シェイカーにジンとライムジュースとカリブシロップ、氷を入れ、シェイクする。
- 中身をカクテルグラスに注ぎ出来上がり。スライスしたライムを添えてみるのもいいでしょう。
ギムレットの美味しい飲み方
ギムレットは作り手によって大きく味が変わる代表的なカクテルです。味の好みは誰にでも存在するものなので、好みによって味を変えられるのはとても便利ですね。
添えてあるライムを使って辛口に
ギムレットにはスライスされたライムが添えられている場合がほとんどです。ライムを絞って入れるとキリっと辛口になるので、辛口が好きな方は是非入れてみてください。また、絞る際に果肉だけを絞るようにしてください。内側の果皮まで絞ってしまうと、苦味が残ってしまいます。
砂糖やシロップを使って甘口に
ギムレットの辛口さが苦手という方は、シロップの量を調節することで好みの味にすることができます。生のライムの果汁を使ったギムレットを飲むと、とても酸っぱく感じるでしょう。砂糖やシロップを入れて飲みやすくすることで、美味しく飲めるはずです。
ギムレットのアレンジレシピを紹介
ここからはギムレットをアレンジしたレシピを紹介します。どれも材料を少し変えるだけで、基本的な作り方は同じです。もっと奥深くギムレットを楽しむためにも、試してみてはいかがでしょうか。
ギムレットハイボール
材料 - ジン:45ml - ライムジュース:20ml - シュガーシロップ:5ml - 炭酸水:85ml
炭酸水以外の材料をシェイクし、氷を入れたグラスに注ぎます。炭酸水を入れて、かき混ぜると出来上がりです。 「ギムレットハイボール」という名前ですが、ギムレットをソーダで割ったものなので、簡単に作ることができます。
ジンライム
材料 - ジン:45ml - ライムジュース:15ml
ジンライムはギムレットと同じ材料・分量で、技法が違うカクテルとなっています。ギムレットはシェイクという技法でしたが、ジンライムはオンザロックという技法で飲みます。 作り方は、氷を入れたオールドファッションドグラスにジン、ライムジュースを入れて、かき混ぜまぜれば完成です。
ラムレット
材料 - ラム:45ml - ライムジュース:15ml
ギムレットのジンをラムに代えたものがギムレットというカクテルです。 作り方はラムとライムジュースをシェイカーにいれて振り、カクテルグラスに注ぐと完成です。 アルコール度数もギムレットと同じ30度ほどあるので、お酒が弱い方は気をつけて飲んでください。
まとめ
「ギムレットには早すぎる」という名セリフで知られているギムレット。どのようなお酒かわからなかった方も、ギムレットに対する理解が深まったのではないでしょうか。 さっぱりしたカクテルを飲みたい時には、ライムが入ったすっきりした味のギムレットを試してみてください。